機能的咬合構築をめざすGUMMETALを用いた不正咬合治療
歯科矯正治療において器械的な歯牙の移動には様々な方法が存在している。
Edward H.Angleによって考案されたEdgewise法は、歯牙を3次元的に移動させることができる強力なツールである。
Edgewise法のなかでもYoung H.Kimによって考案されたMEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)は従来外科手術が必要といわれた開咬などに大きな治療効果を発揮した。佐藤貞雄先生(元 神奈川歯科大学学長、歯科矯正学教授)はMEAWを不正咬合の原因である下顎位と咬合平面の改善に応用し、不正咬合治療を発展させた。
歯牙を効率的に移動させるツールの出現は、歯科矯正治療の発展に欠かせないものであった。一方、ツールは明確な目的をもって用いることで、初めてそのツールに役割が与えられる。歯科矯正治療において不正咬合を治療する際の最終的な目的は、生体のルールにとって無理のない機能的な咬合構築である。
Prof.Rudolf・Slavicek(ルドルフ・スラビチェック:元ウィーン大学歯学部学長、補綴学教授)が提唱するオーストリアンナソロジー(シークエンシャル咬合)は顎関節、神経筋、歯牙・歯周組織の調和が最終的な目標であり、歯科矯正治療のような全顎的咬合再構成において、とても有用な咬合概念である。
2010年より当院のすべての不正咬合治療においてGUMMETALを用いてきた。MEAWに代わるGUMMETALというツールを用いて下顎位、咬合平面を生体に調和させ、機能的な咬合構築をめざした不正咬合治療について紹介する。
講師
白数 正義先生
白数デンタルオフィス/岡山市
日時
2024年12月4日(水) 20:00 ~ 21:30
見逃し配信あり
※セミナー受講を申込みされた方に限ります。
※見逃し視聴期間は、1週間程度を予定しています。
定員
60名
参加費
5,500円(税込)
お問い合わせ
株式会社 JM Ortho セミナー係 担当:山下
seminar@jmortho.co.jp
TEL 03-5281-4711
受付時間 10:00~16:00 ※平日のみ