小板橋 勉 Tsutomu KOITABASHI
公益財団法人 湯浅報恩会 寿泉堂綜合病院 歯科口腔外科
〒963-8585 福島県郡山市駅前1-1-17
患者:53歳、女性
主訴:左頰部が腫れてきた
既往歴:特記事項なし
家族歴:特記事項なし
現病歴:約3年前より左側頰部に腫脹を自覚していた。症状としては違和感のみで、疼痛がなかったため様子をみていた。しかし、徐々に増大傾向を自覚するようになった。それに伴い違和感が強くなってきたため、近医内科を受診した。その際、左側頰部に腫瘤を指摘された。精査および加療を勧められ、当科に紹介初診となった。
現症:体格中等度、栄養状態は良好であった。当科初診時、口腔内からの触診にて左側頰部に弾性軟で可動性を有する腫瘤を触知した(図1)。歯性の疾患や炎症性疾患は認められず、所属リンパ節に異常所見はなかった。血液検査においても異常所見は認められなかった。
画像所見:MR画像(T2強調像)にて、左側頰部に境界明瞭な高信号像が認められた(図2)。
① エナメル上皮種
② 血管腫
③ 歯原性粘液腫
④ Warthin腫瘍
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2023年12月号に掲載中!/
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今回は2023年12月号より、「頰部の腫脹」についてです。