日本臨床歯科学会東京支部2023年度 第1回ステップアップミーティング開催される

 7月16日㈰、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京都千代田区)およびWebにて、日本臨床歯科学会東京支部2023年度第1回ステップアップミーティングが開催された(参加者:Web約100名、現地約50名)。「1つの症例を熟考する」をテーマに、若手歯科医師3名がおもに咬合再構成について講演。各講演後には治療予後や補綴設計の是非など、歯科技工士も交えたディスカッションが行われた
 平澤正洋氏(東京都・下北沢西口歯科クリニック)は、「臼歯部欠損・歯列不正を有する患者に対し部分床義歯を用いて咬合再構成を行なった症例」と題して登壇。義歯の咬み合わせの悪さを主訴に来院した患者に対し、歯科技工士と綿密に連携しながら、クラウンと部分床義歯を用いて補綴的に咬合再構成を行った経過を供覧した。
 山口宜伸氏(東京都開業)は、「上顎臼歯部欠損にインプラントを用いて咬合再構成を行なった症例」と題して登壇。インプラントを用いた補綴と歯周治療の併用について、可撤性補綴物から固定性補綴物への変更における診査・診断と、プロビジョナルレストレーションによる再評価の重要性を考察した。
 阿部公成氏(愛知県・ながら歯科医院)は、「デジタルソリューションを診断に利用したインプラントボーンアンカードブリッジの1症例」を供覧。デジタルのスーパーインポーズ(重ね合わせ)を用いた問題点の考察とアプローチの検討方法について述べた。

デンタルダイヤモンド 2023年9月号

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