睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)

OSAS(Obstructive Sleep Apnea Syndrome:閉塞性睡眠時無呼吸症候群)とCSAS(Central Sleep Apnea Syndrome:中枢睡眠時無呼吸症候群)は、ともにSASの一種である。無呼吸や低呼吸を引き起こす病態のため、睡眠時の呼吸障害により、睡眠の質の低下や健康リスクの増加などを引き起こす場合がある。
OSASは、舌根が下垂して上気道を塞いだり、扁桃腺が肥大して上気道を圧迫したりすることが原因となり、上気道の閉塞によって呼吸が停止する。おもな症状は、口呼吸や夜間の大きないびき、昼間の眠気、集中力の低下など。
CSASは、脳幹や呼吸中枢の障害、心臓疾患、薬剤の影響など、中枢神経系の異常によって呼吸が停止する。おもな症状は、深い睡眠中に呼吸が止まることによる起床や、昼間の眠気、集中力の低下など。
SASの治療法としては、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法や口腔内装置、手術などがある。

デンタルダイヤモンド 2023年5月号
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