第1回唾液ケア研究会学術集会開催される

 11月27日㈰、第1回唾液ケア研究会が、神奈川県歯科保健総合センター(神奈川県歯科医師会館:神奈川県横浜市)にて開催された(大会長:槻木恵一氏・神歯大)。
 基調講演「唾液ケア外来の基本コンセプトと認定制度(仮称:臨床唾液検査指導歯科医)の構築に向けて─国民皆歯科健診を見据えて─」では、槻木氏が登壇。記念すべき初の学術集会開催を迎えた同研究会の設立理念と、認定制度の構築について、将来の展望を述べた。
 シンポジウム2「Saliva Technology 唾液と癌検査」では、3名のシンポジストが登壇。杉本昌弘氏(東京医科大学医学総合研究所)は、唾液を用いたがん検査の必要性や現状について解説した。石川恵生氏(山形大学医学部附属病院)は、口腔がん早期発見に向けた取り組みを紹介。がんを早期に発見できるかは、経験により培われる部分が大きいとしつつも、潰瘍やびらんを見逃さないことが大切であると述べた。長峯邦明氏(山形大学大学院有機材料システム研究科)は、センサ電極チップと簡易測定器、スマートフォンを用いた簡易バイオセンサの研究開発について解説。健康状態のスクリーニングへ応用できる可能性があると語った。

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