Ni-Tiファイル・バシロジックの開発者であり、歯内療法における世界的第一人者、エンリケ・バシ博士(ブラジル開業)の来日特別講演会「根管治療への新たなる挑戦〜どのように健全歯質を残すか〜」が、10月2日㈰、丸ビルホール&コンファレンススクエア(東京都千代田区)において開催された(参加者:約130名)。
第1部では、バシ博士が根管壁と歯質を最大限に温存するというコンセプトに基づいたバシロジックの開発、臨床例、新たに発売されたニューハンドルタイプの特徴について解説した。
第2部では、バシロジック公認インストラクター3名が登壇。坂本 渉氏(北海道開業)は、グライドパスファイル、シェイピングファイルを用いた根管形成をはじめ、ファイルの切れ味、耐久性、低コストなどの特徴を説明した。
続いて、月星太介氏(愛知県・月星歯科クリニック)が、イニシャルトリートメントでの臨床応用について術式を示しながら、解説した。最後に、佐久間利喜氏(新潟県開業)が、リトリートメントファイルを使ったガッタパーチャポイント除去のコツや感染源の除去など、再根管治療でのポイントを示した。
第3部では、ハンズオンセミナーが行われた。聴講者はバシ博士のテクニックを間近で見ながら、穿通や根管充填、ガッタパーチャポイントの除去などの技術の習得に励んだ。
バシロジックについては、小誌10月号巻頭特集で詳しく解説しているので参考にされたい。