二宮雅美 Masami NINOMIYA
湯本浩通 Hiromichi YUMOTO
徳島大学大学院医歯薬学研究部
歯周歯内治療学分野

図❶ 初診時の3部の口腔内写真

図❷ 初診時のデンタルX線写真

図❸ 瘻孔からポイント挿入
患者:65歳、女性
主訴:3頬側歯肉の腫脹の再発
現病歴:2ヵ月前から3頬側近心部歯肉に腫脹が認められるようになり、 近医にて切開処置や抗菌薬投与を受けていた。しかし、何度も再発を繰り返して完治しないため、精査を希望して本院を受診した。
既往歴:高血圧(降圧剤:ノルバスク® 服用中)
現症:下顎前歯部
には連結前装冠が装着されており、3の頬側近心部歯肉に径3mm大のアブセス形成が認められた(図❶)。3に自発痛はないが、軽度の打診痛と歯肉の圧痛が認められた。プロービングデプスは、全周において3mm以下であった。
X線所見: 3の歯根近心側に半円状の骨吸収像が認められた(図❷)。瘻孔からポイントを挿入すると、ポイント先端は歯根近心中央部分を指していた(図❸)。
主訴:3頬側歯肉の腫脹の再発
現病歴:2ヵ月前から3頬側近心部歯肉に腫脹が認められるようになり、 近医にて切開処置や抗菌薬投与を受けていた。しかし、何度も再発を繰り返して完治しないため、精査を希望して本院を受診した。
既往歴:高血圧(降圧剤:ノルバスク® 服用中)
現症:下顎前歯部

X線所見: 3の歯根近心側に半円状の骨吸収像が認められた(図❷)。瘻孔からポイントを挿入すると、ポイント先端は歯根近心中央部分を指していた(図❸)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 側枝由来の根尖性歯周炎
② 垂直性歯根破折
③ 側方性歯周嚢胞