吉田博昭 1) Hiroaki YOSHIDA 井関富雄 1) Tomio ISEKI
小滝真也 2) Shinya KOTAK
1)大阪歯科大学 口腔外科学第一講座 2)大阪歯科大学 歯科放射線学講座
〒573-1121 大阪府枚方市楠葉花園町8-1



図❶ 初診時の顔貌写真
図❷ 初診時のパノラマX線写真
図❸ 初診時のMR画像
患者:20歳、女性
主訴:オトガイ下腫瘤
家族歴:特記事項なし
職業歴:職業訓練中の東南アジアからの留学生
既往歴:特記事項なし
現病歴:9ヵ月前から、日本での留学と研修を開始。4ヵ月前にオトガイ下に有痛性腫脹を自覚。かかりつけ歯科を受診し、抗菌薬の処方を受け、腫脹は少し縮小したが、3週間前から再度増悪し、かかりつけ内科より当科を紹介され受診した。
現症:
全身所見:体格中等度、栄養状態良好。
口腔外所見:オトガイ下に16mm大、両側顎下部に13mm大の類球形の有痛性腫瘤を触知した。顎下オトガイ下の皮膚には異常はなかったが、両側頬部皮膚にアクネ(尋常性痤瘡)が多数認められた(図❶)。
口腔内所見:66が欠損。その他、口腔粘膜や歯肉には潰瘍やびらんは見られず、異常はなかった。
画像所見:パノラマX線写真で左右上顎埋伏智歯が認められたが、残存歯に歯周炎や根尖病巣は認められなかった(図❷)。MR画像では、オトガイ下に14mm大、両側顎下部に12mm大の類球形腫瘤が数個認められた(図❸)。
各種臨床検査結果:RBC 503×104㎣、WBC 5,300㎣、PLT 19.1×104㎣、Eosi 0.9%、Neutro 50.6%、Lymph 43.2%、LDH 216U/L、CRP 0.06 ㎎/d、可溶性インターロイキン2 344 U/mL。
主訴:オトガイ下腫瘤
家族歴:特記事項なし
職業歴:職業訓練中の東南アジアからの留学生
既往歴:特記事項なし
現病歴:9ヵ月前から、日本での留学と研修を開始。4ヵ月前にオトガイ下に有痛性腫脹を自覚。かかりつけ歯科を受診し、抗菌薬の処方を受け、腫脹は少し縮小したが、3週間前から再度増悪し、かかりつけ内科より当科を紹介され受診した。
現症:
全身所見:体格中等度、栄養状態良好。
口腔外所見:オトガイ下に16mm大、両側顎下部に13mm大の類球形の有痛性腫瘤を触知した。顎下オトガイ下の皮膚には異常はなかったが、両側頬部皮膚にアクネ(尋常性痤瘡)が多数認められた(図❶)。
口腔内所見:66が欠損。その他、口腔粘膜や歯肉には潰瘍やびらんは見られず、異常はなかった。
画像所見:パノラマX線写真で左右上顎埋伏智歯が認められたが、残存歯に歯周炎や根尖病巣は認められなかった(図❷)。MR画像では、オトガイ下に14mm大、両側顎下部に12mm大の類球形腫瘤が数個認められた(図❸)。
各種臨床検査結果:RBC 503×104㎣、WBC 5,300㎣、PLT 19.1×104㎣、Eosi 0.9%、Neutro 50.6%、Lymph 43.2%、LDH 216U/L、CRP 0.06 ㎎/d、可溶性インターロイキン2 344 U/mL。
Q 最も疑われる疾患名は?
① アテローム
② 甲状舌管嚢胞腫
③ 悪性リンパ腫
④ 反応性リンパ節炎