窪田泰孝 Yasutaka KUBOTA
国家公務員共済組合連合会 佐世保共済病院 歯科口腔外科

患者:64歳、男性
主訴:舌の腫瘤
現病歴:約半年前に舌の正中部の発赤に気づくも、痛みなど症状がないため放置していた。同病変に変化がみられないため、かかりつけ歯科を受診。精査加療のため当科を紹介され受診した。
既往歴:脂質異常症
内服薬:フェノフィブラート
現症:
口腔外所見;顔貌は左右対称で顎下リンパ節の腫脹、圧痛ともに認めなかった。
口腔内所見;舌背の後方中央部に、7x10㎜の比較的境界明瞭な赤色病変を認めた。表面は平滑で弾性軟。潰瘍や圧痛はみられなかった。また、圧迫による退色性もなかった(図1)。
血液検査;
CRP 0.03 ㎎ /dL、AST 16U/L、ALT 14U/L、BUN 13.5㎎/dL、CRE 0.73㎎/dL、HCV抗体(−)、HBs抗原 (−)、TPHA (−)、RPR (−)
Q 最も疑われる疾患名は?

① 舌癌
② 静脈性血管奇形
③ 梅毒
④ 正中菱形舌炎
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2025年6月号に掲載中!/
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月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2025年6月号より、「舌の赤色病変」についてです。