小川千明 Chiaki OGAWA
加納欣德 Yoshinori KANOH
あいち小児保健医療総合センター
歯科口腔外科
図❸ CT 画像( 左: 11歯頸部付近の水平断、右:CPR 画像)
患者:8歳、男児
主訴:口腔の精査
家族歴・既往歴:特記事項なし
現病歴:4歳時に左肘関節部の腫大(図1)と高リン血症(8.7㎎/dL)が認められ、当センターを受診した。高リン血症治療薬(ビキサロマー)の投与が開始され、遺伝子検査でGALNT3に変異が認められた。5歳時に左肘関節部の腫瘍性石灰沈着病変の摘出術が行われ、その後、新たな石灰化病変は認められなかった。今回、口腔領域の精査目的にて当科を受診した。
現症:視診では歯(図2)を含む口腔顔面にあきらかな異常所見は認められないが、CT画像で、ほぼすべての歯に歯髄内石灰化物が認められた(図3)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① 高リン血症性家族性腫瘍状石灰化症
② 偽性副甲状腺機能低下症
③ FGF23関連低リン血症性くる病
④ 歯への継続した外来刺激
\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2025年1月号に掲載中!/
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月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2025年1月号より、「すべての歯に歯髄内石灰化物を認める」についてです。