Dd診断力てすと『口腔粘膜の多発性びらん』デンタルダイヤモンド 2024年2月号

Dd診断力てすと『口腔粘膜の多発性びらん』デンタルダイヤモンド 2024年2月号

碇 竜也 Tatsuya IKARI
堀之内康文 Yasufumi HORINOUCHI
公立学校共済組合九州中央病院 歯科口腔外科
〒815-8588 福岡県福岡市南区塩原3-23-1

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2024年2月号より、「口腔粘膜の多発性びらん」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ


図❶ 初診時の口腔外写真(左腋窩)
図❶ 初診時の口腔外写真(左腋窩)
図❷ 初診時のCT 画像(左:水平断、右:矢状断)
図❷ 同、口腔内写真

患者:82歳、女性
主訴:口腔咽頭部の多発性口内炎による摂食障害
既往歴:高血圧症、糖尿病、不整脈
家族歴:特記事項なし
現病歴:3ヵ月前より口腔咽頭部の難治性多発性びらんが出現。近医歯科や総合病院耳鼻咽喉科・皮膚科を受診するも診断に至らず、含嗽剤などを処方されるも症状の改善ないため、当科を受診した。
現症
全身所見;発熱なし、全身倦怠感なし、疼痛による摂食障害あり。
口腔外所見;眼症状なし、関節症状なし、消化器症状なし、左腋窩に毛囊炎様皮疹あり(図1)、外陰部に潰瘍形成あり。
口腔内所見;上下口唇粘膜、頰粘膜、舌・舌下面、口蓋から咽頭部に多発する、大小さまざまな粘膜びらんを認めた(図2)。
血液検査:抗デスモグレイン3抗体の異常高値
組織検査:腋窩の皮疹部と陰部潰瘍部分より生検施行し、表皮–真皮間接合部表皮基底膜上の水疱形成と表皮肥厚および好中球や好酸球の浸潤を認めた。


Q 最も疑われる疾患名は?

① ベーチェット病
② 自己免疫性水疱症(天疱瘡)
③ 帯状疱疹

④ 単純ヘルペス性歯肉口内炎

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2024年2月号に掲載中!/

デンタルダイヤモンド 2024年2月号 表紙

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