Dd診断力てすと『顎下部の腫瘤』デンタルダイヤモンド 2025年9月号

Dd診断力てすと『顎下部の腫瘤』デンタルダイヤモンド 2025年9月号

野口信宏 Nobuhiro NOGUCHI
佐賀県医療センター好生館 歯科口腔外科

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2025年9月号より、「
顎下部の腫瘤」についてです。


ゼネラルデンタルカタログ
図❶ 左側顎下部に弾性硬の腫瘤
図❶ 左側顎下部に弾性硬の腫瘤
図❷ 歯槽骨の著明な吸収を認めた
図❷ 歯槽骨の著明な吸収を認めた

患者:65歳、男性
主訴:左側顎下部の腫れ
現病歴:1ヵ月前より左側顎下部に腫瘤を自覚したが痛みはなく、放置していた。その後、腫瘤は徐々に増大してきたため歯科医院を受診。精査加療目的に紹介され、当科受診。
既往歴:心筋梗塞、高血圧、脂質異常症
家族歴:特記事項なし
生活歴:飼いネコあり
アレルギー歴:なし
現症:体重74㎏、体温36.7℃、左側顎下部に長径40㎜の腫瘤を蝕知(図1)。弾性硬で圧痛なし、自発痛なし。開口障害なし。左ワルトン管開口部からは透明な唾液の流出が確認された。
臨床検査所見:初診時白血球数 6,000/μL、血小板数 29万/μL、CRP 0.23㎎/dL、抗核抗体(FA法) 40未満、IgG 1,702㎎/dL、血清アミラーゼ 100U/L、LDH 167、sIL-2R 693U/μL。
画像所見:初診時パノラマX線写真にて、全顎歯槽骨の水平および一部垂直的骨吸収が著明(図2)。CBCTにて唾石の所見は認めず。

Q 最も疑われる疾患名は?

① 悪性リンパ腫
顎下腺炎
③ 顎下腺腫瘍

顎下リンパ節炎

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2025年9月号に掲載中!/

デンタルダイヤモンド 2025年9月号

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