Dd診断力てすと『歯冠大の歯肉腫瘤』デンタルダイヤモンド 2025年8月号

患者：21歳、男性
主訴：左下歯肉が痛い
現病歴：半年ほど前から左下顎腫瘤に咬合時痛があり、かかりつけ歯科で麻酔下にレーザー焼灼を受け、痛みは改善した。その３ヵ月後に疼痛が再燃し、抗菌薬を内服しても改善せず、腫瘤の増大も自覚したため、精査のため当科へ紹介となった。
既往歴：小児喘息
現症：
口腔外所見；顔面腫脹や開口障害は認められなかった。また、顎下リンパ節の腫脹もなかった。
口腔内所見；６７頬側歯間から、下顎大臼歯歯冠大の腫瘤が突出していた。６７に動揺はなかった。有茎性、弾性硬だが一部骨様硬であり、腫瘤の上面には潰瘍を認めた。一部発赤はあるが、易出血はなかった（図１）。
画像所見：
デンタルＸ線写真；６７の歯槽骨・根尖に骨吸収像なし（図２）。

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