本のエッセンス|はじめに:世界一わかりやすい歯科材料入門

本のエッセンスは、書籍の「はじめに」や「刊行に寄せて」に詰まっています。

この連載では、編集委員や著者が伝えたいことを端的にお届けするべく、おすすめ本の「はじめに」や「刊行に寄せて」、「もくじ」をご紹介します。

今回は、『世界一わかりやすい歯科材料入門』です。

はじめに

 歯科医療は予防から機能回復に至るまで、多くの歯科材料や歯科医療器械を利用しています。また、世の中のデジタル化の流れにより、歯科医療も大きく変化しています。

それに伴い、次から次へと新しい歯科材料が上市され、取り扱い方法を含めて学生時代の知識だけでは対応できなくなっています。歯科材料を何となくりようするのではなく、基本を理解したうえで正しく取り扱うことにより、歯科医療の質の向上、ひいては予知性の高い医療の提供へと繋がると考えます。
 本書は、歯科材料や歯科医療器械の基本を楽しみながら学べる目的で始めたDHStyleでの連載と、そのスタートに先立って執筆した特集をベースにまとめています。共著者の歯科衛生士 川島貴重さんと私のかけ合いで、理解を深めていく構成になっています。本書を活用するにあたり、ぜひまずは興味のある分野から読み始めてみてください。そして、本書をきっかけに、興味のある歯科材料についてもっと深く知りたい場合は、学生時代の教科書を読み返したり、あるいは詳述されている成書を紐解いてください。
 歯科材料や歯科医療器械の基本を理解するkとにより、皆様の日々の臨床の一助になれば幸いです。
 最後に、本書をまとめるにあたり、昭和大学副学長 宮﨑 隆先生、ならびに昭和大学歯学部 歯科保存学講座 歯科理工学部門 主任教授 柴田 陽先生にご助言ならびに激励をいただきました。この場を借りて、深謝申し上げます。

2022年4月
歯科医師 片岡 有

CONTENTS

著者プロフィール

片岡 有(かたおか ゆう)
2004年 昭和大学歯学部 卒業
2008年 昭和大学大学院歯学研究科 修了 博士(歯学)、 助教
2017年 昭和大学歯学部 講師(歯科保存学講座 歯科理工学部門、歯学教育学講座)
現在に至る

【所属学会】
日本歯科理工学会、日本口腔インプラント学会、日本顎顔面インプラント学会、日本デジタル歯科学会、日本歯科医学教育学会、国際歯科学士会 日本部会

川島貴重(かわしま たかえ)
2004年 新東京歯科衛生士学校 卒業 歯科医院勤務
2012年 新東京歯科衛生士学校 専任教員
2014年 新東京歯科衛生士学校 学科長
2019年 新東京歯科衛生士学校 学部長
2022年 新宿医療専門学校 教務部 係長
現在に至る

【所属】
2016年~2020年 新東京歯科衛生士学校 同窓会会長、2019年 東京都歯科衛生士会 西南ブロック長・東京都歯科衛生士会 紹介事業検討委員、2020年 東京都歯科衛生士会 紹介事業推進委員、日本老年歯科医学会 代議員、2021年 東京都歯科衛生士会 学術担当理事

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