日本臨床歯周病学会第41回年次大会(理事長:木村英隆氏、大会長:吉田 茂氏・ともに福岡県開業)が、6月24日㈯・25日㈰、福岡国際会議場(福岡県福岡市)において開催された(事前申込者:約2,200名)。
メインテーマを「再生療法 NEXT STEP」とし、特別講演、AAP会長講演、歯科医師・歯科衛生士特別シンポジウムのほか、若手会員発表の場として新進気鋭セッション、歯科衛生士ミニシンポジウムが組まれた。
歯科医師・歯科衛生士シンポジウム『「再生療法を極める」─匠の技─』では、長谷川嘉昭氏(東京都開業)が「チーム医療で何を診るのか」と題し、病因検査による戦略的歯周基本治療の実際を示した。
続いて、中田光太郎氏(京都府開業)が「付着の再生〜根面被覆術への再生療法の応用〜」と題し、EMDを根面被覆術に応用することで、CAF単独の術式と比較して治療効果の改善をもたらすと結論づけた。
最後に、船越栄次氏(福岡県開業)が「進行した重度歯周炎の長期予後の獲得」と題して、診断学的予後、治療学的予後、補綴学的予後の判定の重要性について触れ、重度歯周炎の治療後のスプリントによる永久固定の実施が経過の安定にかかわると症例を供覧しながら示した。
新進気鋭セッションでは、「前歯一歯欠損のインプラント治療」「骨縁下欠損に対する歯周組織再生療法」「根面被覆術」について、若手演者が講演。Web配信時に視聴者投票が行われ、優秀者を決定する。