日本臨床歯科学会東京支部(支部長:西山英史氏:東京都開業)は、6月1日(日)、赤坂インターシティコンファレンスにおいて、2025年度第1回例会を開催した(参加者:約220名)。
支部長に就任した西山氏は挨拶で、学びから得た知識や技術を後進に継承する重要性を強調し、若い世代の活躍の場を作りたいと抱負を語った。
教育講演では鈴木真名氏(東京都開業)、日髙豊彦氏(神奈川県開業)、土屋賢司氏(東京都開業)の東京SJCDを代表し豊富な臨床経験をもつ3名が、一般講演では大河原純也氏(茨城県開業)、高橋 健氏(神奈川県技工所開業)、中村茂人氏(東京都開業)の第一線で活躍中の3名が登壇した。
鈴木氏は、結合組織移植の代表的な術式として根面被覆術、歯槽堤増大術、歯間乳頭再建術、インプラント周囲軟組織再建術の長期症例を多数示しながら、術後の歯肉の変化に上皮の関与を示唆するなど知見が深まる講演を行った。
日髙氏は、これまでの著作で発表した症例の経過を供覧しながら、インプラント周囲組織の審美性や歯冠修復補綴物における持続性に対する障害要因について考察した。
土屋氏は、包括的治療戦略において、咬合高径、咬合平面、咬合湾曲のセファロ分析から導き出される骨格に調和した歯列の重要性を強調した。
最後に西山氏が座長を務めた総合ディスカッションが行われ、有意義で熱のこもった意見交換が展開された。
日本臨床歯科学会東京支部2025年度第1回例会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年7月号掲載】
