日本補綴歯科学会第134回学術大会(大会長:村田比呂司氏・長大院医歯薬)が、5月16日(金)〜18日(日)、出島メッセ長崎(長崎県長崎市)において、『補綴の未来、歯科の未来。「不易流行(変わらないもの、変えていくもの)」』をテーマに、現地とWebのハイブリッド形式で開催された(参加者:約2,600名)。
特別シンポジウムでは、「新たな時代に対応した無歯顎補綴臨床の展開」をテーマに、杉田龍士郎氏(東京科学大)、松田謙一氏(阪大歯)、中居伸行氏(長大歯)が登壇。杉田氏は「無歯顎患者の評価とその補綴方法」と題して登壇。無歯顎患者の希望を総合的に判断したうえで、支持・把持・維持を意識した義歯製作を行い、場合によってはインプラントを用いて補強することの重要性を述べた。
日本顎咬合学会合同シンポジウム「咬合挙上を再考する」では、窪木拓男氏(岡大院医歯薬)、山下秀一郎氏(東歯大)、渡辺隆史氏(福島県開業)がそれぞれ発表し、「介入の必要性の診断」、「咬合挙上(再構築)の方法」、「介入治療の予後管理」などについて、検討がなされた。
シンポジウム10「IRPD─インプラントの併用は部分床義歯治療のゲームチェンジャーになるのか?─」では、黒嶋伸一郎氏(北大院歯)、奥野幾久氏(阪大院歯)、佐藤洋平氏(鶴大歯)がそれぞれ登壇。IRPDの臨床応用をテーマに、IRPDにかかわるエビデンス、長期安定のポイント、義歯の回転変位の制御などについて詳しく解説がなされた。
日本補綴歯科学会第134回学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年7月号掲載】
