Dd診断力てすと『舌縁部の白色病変』デンタルダイヤモンド 2021年9月号

患者：47歳、女性
当科初診：2021年1月
主訴：左側舌縁の白斑
現病歴：2020年12月、かかりつけ歯科を定期受診した。その際に左側舌縁部に白色病変を指摘され、精査目的に当科紹介来院となった。
家族歴：特記事項なし
既往歴：不整脈、咳喘息
薬物アレルギー：特記事項なし
食物アレルギー：青魚
飲酒歴：機会飲酒程度
喫煙歴：なし
現症：
全身所見：身長156㎝、体重50kg。体格中等度。栄養状態良好。
口腔外所見：両側頸部に腫大リンパ節などの異常所見なし。
口腔内所見：左側舌縁やや後方に、10×３mmの範囲で一部小隆起を伴った不規則な線状の白斑を認めた（図❶❷）。また、左側頬粘膜に歯圧痕を認めたが、それ以外には異常所見は認めなかった。左側舌縁、左側頬粘膜に自覚症状は認めなかった。左側上下犬歯に著明な咬耗を認めた。
右側に関しては、右側舌縁に特記すべき異常所見は認められず、右側頬粘膜も左側と同様に歯圧痕を認めた以外は異常所見を認めなかった。