内田大亮 Daisuke UCHIDA
獨協医科大学医学部 口腔外科学講座
〒321-0293 栃木県下都賀郡壬生町大字北小林880


図❶ 初診時の口腔内写真
図❷ 初診時のパノラマX線写真
患者:67歳、女性
主訴:右側下顎臼歯部の疼痛、潰瘍形成
現病歴:右側下顎臼歯部の疼痛と潰瘍形成を10日前に自覚し、近歯科医院を受診した。同院で抗菌薬の投与を受けるも、症状が改善しないため、精査加療目的に当科受診となった。
既往歴:・関節リウマチ;3年前に発症し、メトトレキセートと葉酸製剤の投与にて約4ヵ月で寛解、薬剤の継続により活動性はなく安定している。
・深部静脈血栓症;13年前に発症し、バイアスピリンとワルファリンによる抗血栓療法中である。
現症:体温36.8℃。体格中等度、疼痛により栄養状態はやや不良、皮膚病変は認めなかった。FMCの舌側歯肉歯頸部を中心に、同部に限局した境界明瞭な穿掘性の潰瘍形成があり、歯根露出を認めた(図❶)。硬結はなかったが、強い接触痛を認めた。画像所見では、の根分岐部から遠心根にかけて骨吸収像を認めた(図❷)。
血液検査所見:軽度の炎症とEBウイルス既感染の所見以外、他の感染症を含めて特記事項はなかった。
病理組織学的検査所見:初診日にの抜歯と生検を行った。H-E染色像では、潰瘍周囲の上皮に変性壊死を認めたが、異型細胞はなかった。潰瘍部には細菌感染を伴う肉芽組織を認め、免疫組織化学染色にてCD20とEBウイルスencoded small RNAs(EBER)陽性のやや大型のリンパ球が高度に浸潤していた。
主訴:右側下顎臼歯部の疼痛、潰瘍形成
現病歴:右側下顎臼歯部の疼痛と潰瘍形成を10日前に自覚し、近歯科医院を受診した。同院で抗菌薬の投与を受けるも、症状が改善しないため、精査加療目的に当科受診となった。
既往歴:・関節リウマチ;3年前に発症し、メトトレキセートと葉酸製剤の投与にて約4ヵ月で寛解、薬剤の継続により活動性はなく安定している。
・深部静脈血栓症;13年前に発症し、バイアスピリンとワルファリンによる抗血栓療法中である。
現症:体温36.8℃。体格中等度、疼痛により栄養状態はやや不良、皮膚病変は認めなかった。FMCの舌側歯肉歯頸部を中心に、同部に限局した境界明瞭な穿掘性の潰瘍形成があり、歯根露出を認めた(図❶)。硬結はなかったが、強い接触痛を認めた。画像所見では、の根分岐部から遠心根にかけて骨吸収像を認めた(図❷)。
血液検査所見:軽度の炎症とEBウイルス既感染の所見以外、他の感染症を含めて特記事項はなかった。
病理組織学的検査所見:初診日にの抜歯と生検を行った。H-E染色像では、潰瘍周囲の上皮に変性壊死を認めたが、異型細胞はなかった。潰瘍部には細菌感染を伴う肉芽組織を認め、免疫組織化学染色にてCD20とEBウイルスencoded small RNAs(EBER)陽性のやや大型のリンパ球が高度に浸潤していた。
Q 最も疑われる疾患名は?
![歯科医療従事者のための専門メディア : Dental Diamond[デンタルダイヤモンド]](https://dental-diamond.jp/pages/wp-content/uploads/2022/05/cropped-名称未設定d.png)





















① 血腫
② 口腔梅毒
③ ヘルペス性歯肉口内炎
④ メトトレキセート関連リンパ増殖性疾患