末松基生
Motoo SUEMATSU
明和病院 歯科口腔外科
〒663-8186 兵庫県西宮市上鳴尾町4-31

図❶ 初診時の口腔内写真

図❷ 初診時のパノラマX線写真
患者:70歳、男性
主訴:左側下顎歯肉腫瘤による摂食困難
既往歴:脳梗塞、不整脈、高血圧症、胸膜中皮腫
職歴:50年間、塗装業に従事
現病歴:初診2ヵ月前よりrd6遠心歯肉に無痛性腫瘤を自覚した。腫瘤が次第に増大して義歯が入らなくなり、摂食困難となったため近歯科医院を受診後、当科を紹介受診した。
現症:オトガイ部の知覚異常を認めず、顎下リンパ節の腫大は認められなかった。
口腔外所見:オトガイ部の知覚異常を認めず、顎下リンパ節の腫大は認められなかった。
口腔内所見:中等度の動揺を呈する6の頬側と遠心舌側歯肉に、それぞれ径15mmと10mm、表面平滑で赤紫色、弾性軟の有茎性腫瘤を認めた(図❶)。周囲組織の硬結は認められなかった。
画像所見:パノラマX線写真にて、ld6遠心根が破折し、腫瘤陰影内に浮遊している像を認めた。辺縁性歯周炎による水平的骨吸収以外に不整な骨吸収像を認めなかった(図❷)。
主訴:左側下顎歯肉腫瘤による摂食困難
既往歴:脳梗塞、不整脈、高血圧症、胸膜中皮腫
職歴:50年間、塗装業に従事
現病歴:初診2ヵ月前よりrd6遠心歯肉に無痛性腫瘤を自覚した。腫瘤が次第に増大して義歯が入らなくなり、摂食困難となったため近歯科医院を受診後、当科を紹介受診した。
現症:オトガイ部の知覚異常を認めず、顎下リンパ節の腫大は認められなかった。
口腔外所見:オトガイ部の知覚異常を認めず、顎下リンパ節の腫大は認められなかった。
口腔内所見:中等度の動揺を呈する6の頬側と遠心舌側歯肉に、それぞれ径15mmと10mm、表面平滑で赤紫色、弾性軟の有茎性腫瘤を認めた(図❶)。周囲組織の硬結は認められなかった。
画像所見:パノラマX線写真にて、ld6遠心根が破折し、腫瘤陰影内に浮遊している像を認めた。辺縁性歯周炎による水平的骨吸収以外に不整な骨吸収像を認めなかった(図❷)。
Q 最も疑われる疾患名は?
① エプーリス
② 悪性リンパ腫
③ 転移性腫瘍
④ 歯肉がん