●東海大学医学部口腔外科学教室 佐々木次郎 + 荒井育子
12種類の薬剤

糖尿病狭心症喘息
Contents
◆◆◆ 気管支拡張剤 ◆◆◆
2000年1月13日に平塚市の歯科医院から、63歳の女性の抜歯2歯の紹介をいただいた。調べてみると東海大学医学部付属病院に受診歴があり、1999年10月には胸痛で夜間に緊急入院の経過があった。そのときの担当医が書き出した薬剤名を、直筆を読む練習のためにそのまま掲載する(図❶)。
抜歯で受診されたときも同じ処方を受けている。

図❶
右ページに図❶についての解説を掲載したが、全部は載せられない。表中の * マークが、投与されている商品名である。重要な薬剤であるテオドール®については前月号に掲載したので、省略する(読者は毎月読むわけではないので不親切ですが、許してください)。
抜歯は酸素濃度が93%なので、湿性酸素(気管支喘息では水を通した酸素を用いる)を2リットル流し、酸素濃度が98%になったところで、局所麻酔で行った。鎮痛剤については患者さんは知識がないので、プラセボ(偽薬)を投与した。
ニトログリセリンはご存知のとおりの強心剤。ニトロダームTTS®は貼りぐすり、ニトロペン®は舌下錠と決まっている。
パナルジン®に代表される血小板凝集を阻止する薬剤は、抜歯後の出血が多くなるが、休薬しないのが普通である。
グリミクロン®という血糖降下剤を使用しているので、抜歯は食後の時間帯に予約するのが医学常識である。
塩酸ジルチアゼム
ベンゾチアゼピン系Ca拮抗剤
| 塩酸ジルチアゼム |
| ガドセリン |
| カルナース |
| クラルート |
| コーレン |
| コロヘルサーR |
| サンライト |
| ジルベイト |
| セレスナット |
| ナックレス |
| パゼアジン |
| パレトナミン |
| ヒロスタスR |
| フッロテイ |
| ヘマレキート |
ベシル酸アムロジピンCa拮抗剤
| アムロジン |
| ノルバスク *6) |
ニトログリセリン 冠動脈拡張剤
| ニトログリセリン |
| ニトロダームTTS *2) |
| ニトロペン 舌下錠 *12) |
| ニトロラム 貼付剤 |
| バソレーター RB貼付剤 軟膏 テープ |
| ヘルツァーS 貼付剤 |
| ミオコール スプレー |
| ミニトロ テープ |
| ミリス テープ |
| メディトランスニトロ テープ |
グリクラジド
スルホニル尿素系血糖降下剤
| キョワクロン |
| クラウナート |
| グリミクロン *4) |
| グルタミール |
| ダイアグリコ |
| ファルリンド |
| ベネラクサー |
| ルイメニア |
ボグリボース 過血糖改善剤
| ベイスン *3) |
塩酸チクロピジン 抗血小板剤
| アンブレート |
| イパラジン |
| ジルペンダー |
| ソーパー |
| チクピロン |
| ニチステート |
| ネオピジン |
| パチュナ |
| パナピジン |
| パナルジン *7) |
| パラクロジン |
| ピエテネール |
| ピクロジン |
| ピクロナジン |
| ヒシミドン |
| ビーチロン |
| ファルロジン |
| プロパコール |
| マイトジン |
| ロベタール |
| ロンドリン |
ムコソルバンなど 4剤は省略(少しだけ説明)
| ムコソルバン | 一般名 | 塩酸アンブロキソール(去痰剤)*9) |
| アルファロール | 一般名 | アルファカルシドール(活性型ビタミンD3)*10) |
| ベコタイド エアゾール | 一般名 | ピロピオン酸べクロメタゾン(副腎皮質ホルモン)*11) |
| 重カマ | 胃散のこと*5) |
![歯科医療従事者のための専門メディア : Dental Diamond[デンタルダイヤモンド]](https://dental-diamond.jp/pages/wp-content/uploads/2022/05/cropped-名称未設定d.png)





















コメントを残す