4月20日(日)、KFCホール(東京都墨田区)において、第22回国際歯周内科学研究会東京学術大会(大会長:塚本高久氏・愛知県開業)が開催された(参加者:125名)。“歯周内科治療における「原点」に立ち返ること”をテーマに、各種講演が行われた。
招待講演1「見えます! 魅せます! あなたの知らないペリオの正体! 」では、「ためしてガッテン」のプロデューサーを務めた北折 一氏(元NHK科学・環境番組部専任ディレクター)が登壇し、歯科医師の知らないペリオの“伝え方”について紹介した。なかでも、患者の行動変容を促す「ナッジ理論」は、歯科医師・歯科衛生士にとっては新たなアプローチの手段で、非常に興味深い内容であった。
続く、招待講演2では「歯周薬物療法の総まとめとオーラルセルフメディケーション」を演題に五味一博氏(鶴大歯)が登壇。アジスロマイシンを用いた歯周薬物療法の有効性と、治療後のオーラルセルフメデュケーションの重要性を述べた。
その後の理事講演では、中野真紀氏(福岡県開業)が「歯周内科の現状と今後の活動方針」を演題に、国際歯周内科学研究会の成り立ちを述べるとともに、歯周病治療における歯周内科の現状や役割、今後の展望について解説した。
そのほか、会員歯科医院から参加した歯科衛生士によるポスターセッションや、賛助企業による展示ブースにも多くの来場者が集い、実践的な取り組みや最新の製品・サービスについて、熱心に情報交換を行う姿が見られた。
第22回国際歯周内科学研究会東京学術大会開催される【月刊デンタルダイヤモンド 2025年6月号掲載】
