Dd診断力てすと『側頭部の腫脹』デンタルダイヤモンド 2016年12月号

武内保敏
Yasutoshi TAKEUCHI
水戸済生会総合病院 歯科・口腔外科
〒311-4198 茨城県水戸市双葉台3-3-10


患者:82歳、男性
主訴:側頭部が腫れた。口が開かない。
既往歴:大動脈弁置換術後(ワーファリン内服中)、高血圧症
現病歴:近歯科医院で周囲炎と診断され抜歯を施行したが、疼痛が持続した。1週間経過したころから側頭部の腫脹と開口障害が出現したため、精査加療目的で当科紹介受診となった。
現症:体温37.6℃。右側頭部から頬部にかけて著明な腫脹を呈し、指で押すと握雪音を認めた。開口障害および右下8抜歯窩に、膿混じりの索状物を認めた。
臨床検査所見:WBC 12,800/μL、 CRP 9.1mg/dL、 INR 3.9、肝機能、腎機能に異常なし。
画像所見:抜歯後のパノラマX線写真には、抜歯窩に異常は認めなかった。CT画像では、右側頭部軟組織の腫脹および側頭部から側頭下窩にかけて蜂巣状の透過像を多数認めた。

Q 最も疑われる疾患名は?

① 皮下気腫
ガス壊疽
③ 側頭部血腫

側頭部蜂窩織炎