Dd診断力てすと『舌縁部の表面不整な腫瘤』デンタルダイヤモンド 2018年1月号

患者：40歳、女性
主訴：舌の口内炎部が盛り上がり、食事時に咬んで出血したり、刺激物がしみるようになった。
既往歴：妊娠33週（母子ともに健康）
現病歴：約１ヵ月前より、舌縁の口内炎を自覚するようになった。口内炎は２～３週間経過しても治らず、急速に隆起が目立つようになったため、近歯科医院を受診。精査加療目的にて当科に紹介受診となった。
現症：体格中等度、 栄養状態良好。左側舌縁部に無痛性の長径10mm程度の肉芽腫様腫瘤を認めた（図❶）。 腫瘤は有茎性で弾性軟であり、周囲には糸状乳頭状の過形成を呈していた。また、腫瘤に対応する部位の４はインレーが脱離していたが、加療はなされていなかった。