DHstyle 2019年4月号 特集2
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Special Feature 2け多種類のスケーラーを試し、自分に合ったものを見つけることをお勧めします。私が愛用しているのは、After Five® Rigid Gracey Curette(Hu-Friedy:図7a)と、After Five® Gracey(Hu-Friedy:図7b)です。また、R138 Montana Jack® Scalar(Paradise Dental Technologies)も好んで使います。 その他の必需品として、姿勢を正しく保つためのサドルチェアーと、自分専用のマイクロスコープ(図8)があります。SRPの治療は1回1時間半から2時間かかるため、姿勢を正して身体に負担をかけないことを心がけています。そして、細部まできちんと確認するためにはマイクロスコープが不可欠です。 SRPを行うにあたって、X線写真を確認した後にPPDを測定し、エキスプローラーで触診して歯石の場所を確認します。個人的には、喫煙者の歯石は触診の時点で粘着性がとても高いと感じることが多いです。こうした場合は、スケーラーの圧のかけ方に気をつけています。 私は指の力でスケーラーを動かす癖があったため、必要以上にストロークが強くなってしまいがちでしたが、DHプログラムでは、スケーラーのストロークは指で引っ張るのではなく回転させるように動かすと、厳しく指導されました。 また、シャープなインスツルメントは適切な圧での施術に欠かせないため、SRP時は必ずシャープニングストーンを用意します。 歯科医師の診察で患者にSRPが必要と診断された場合、Prophyと同じようにアセスメントから始めます。Prophyとは異なり、SRPは治療期間が長期化する傾向にありま図❼ SRPに用いるスケーラー。a:After Five® Rigid Gracey Curette(Hu-Friedy)、b:After Five® Gracey(Hu-Friedy)ab図❻ さまざまな種類があるPolishing Pasteを患者に合わせて使い分ける。左から、非晶質リン酸カルシウム配合のENAMEL PRO(Premier Dental Products)、グルテンフリーで1.23%フッ素とキシリトール配合のD-Lish(YOUNG DENTAL)、ベーキングソーダ(重曹)配合のVera(YOUNG DENTAL)特集2 米国と日本の歯科衛生士は、ここが違う!73

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