Dd診断力てすと『両側頰粘膜の白斑病変』

山中茂樹 Shigeki YAMANAKA 中尾一祐 Kazumasa NAKAO 
京都大学大学院医学研究科 感覚運動系外科学講座口腔外科学分野

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2022年9月号より、「両側頰粘膜の白斑病変」についてです。

図❶ 初診時の正面観
図❷ 同、左右側頰粘膜

患者:26歳、女性
主訴:両側頰粘膜の白斑病変
現病歴:2018年12月、当院皮膚科にて入院加療中に頰粘膜に無症候性の白斑を自覚したため(図1、2)、精査加療依頼にて当科へ紹介受診となった。
既往歴:2017年8月、近病院皮膚科で腰背部の皮膚悪性黒色腫と診断され、翌月当院皮膚科にて悪性黒色腫切除術を受けた。2018年10月より術後補助療法としてオプジーボ®の投与が開始された。
家族歴:特記事項なし
アレルギー:特記事項なし
生活歴:飲酒;機会飲酒、喫煙;なし
全身所見:皮膚や他の臓器に免疫関連有害事象の発症はなく、重度の発熱や下痢の症状も認めなかった。
口腔内所見:口腔粘膜、とくに両側頰粘膜にレース状(網状)の白斑を認めた。これらの病変は、擦っても取り除くことはできなかった。

Q 最も疑われる疾患名は?

① 口腔白板症
② 口腔カンジダ症
③ 口腔扁平苔癬様反応
④ 頰粘膜がん

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2022年9月号に掲載中!/

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