Dd診断力てすと『顎骨内の囊胞性病変』

島﨑 士1,2)Akira SHIMASAKI  岡本俊宏2)Toshihiro OKAMOTO  
1)TMGあさか医療センター 歯科口腔外科 2)東京女子医科大学医学部 歯科口腔外科学講座

月刊デンタルダイヤモンド誌に長年掲載され、読者の先生方に人気の「Dd診断力てすと」。
今回は2023年3月号より、「顎骨内の囊胞性病変」についてです。

ゼネラルデンタルカタログ

図❶ 初診時の口腔内写真
図❷ 同、パノラマX線写真
図❸ 同、CT画像

  • 患者:75歳、男性
  • 主訴:左側下顎前歯部の疼痛
  • 現病歴:左側下顎前歯部の疼痛を主訴に近在歯科を受診。パノラマX線写真で囊胞様透過像を認めたため、精査加療目的で当科紹介受診となった。
  • 既往歴:高血圧
  • 口腔外所見:顔貌は左右非対称で、左側下顎前歯相当部はやや腫脹していた。
  • 口腔内所見から根尖相当部唇側歯肉は膨隆し、弾性軟で圧痛を認めた(図1)。また、は歯髄電気診では両歯とも反応しなかった。
  • X線写真所見:パノラマX線写真では、から部顎骨内に単房性の囊胞様X線透過像を認めた。また、囊胞様透過像はの間に認め、両歯の歯根は離開していた(図2)。CT画像ではから部顎骨内に境界明瞭な透過像を認め、舌側皮質骨は連続性を保っていたが、からの唇側皮質骨は吸収していた(図3)。

 Q 最も疑われる疾患名は?

① 歯根囊胞
② エナメル上皮腫
③ 歯原性角化囊胞
④ 腺性歯原性囊胞

\こちらの回答は月刊 デンタルダイヤモンド 2023年3月号に掲載中!/

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