本のエッセンス|刊行にあたって:エキスパートから学ぶ! CR修復の超レベルアップ30

本のエッセンスは、書籍の「はじめに」や「刊行に寄せて」に詰まっています。

この連載では、編集委員や著者が伝えたいことを端的にお届けするべく、おすすめ本の「はじめに」や「刊行に寄せて」、「もくじ」をご紹介します。

今回は、『エキスパートから学ぶ! CR修復の超レベルアップ30』です。

刊行にあたって

 コンポジットレジン(以降、本増刊号では CR と表記)修復は、接着システム
の進化と CR の物性の向上により、う蝕治療にとどまらず、適用範囲を拡大し、日常歯科臨床において広く普及している。
 CR 修復の治療結果は患者の笑顔にダイレクトに結びつくため、歯科医療者としての働きがいや歯科医療の醍醐味を感じることも少なくない。一方で、テクニックセンシティブであることから、初学者、熟練者にかかわらず、一つ一つの術式に確信がもてなかったり、思ったような仕上がりが得られなかったりすることもあるのではなかろうか。限られたチェアータイムで実践される CR 修復。その成功の裏側には、基礎的・臨床的にさまざまな重要ポイントが存在し、また、日進月歩のマテリアルとともにアップデートが欠かせない。
 本増刊号は、臨床現場を想定し、CR 修復を成功に導くためのポイントを厳選。最新情報へのアップデート、ワンランク上のテクニックや勘どころをまとめた1冊を目指した。国内外でご活躍の臨床家、新進気鋭の研究者に、多くの臨床写真とともにカッティングエッジな内容を惜しみなく、かつ端的にわかりやすくご執筆いただいた。菅原佳広先生、田代浩史先生には編集委員として加わっていただき、執筆のみならず編集にもご協力いただいた。
 本増刊号は30のポイントから成り立っており、内容は違えど、執筆者それぞれの CR 修復に対するフィロソフィーが浮かび上がってくるように感じる。無論それらは同じであるはずがなく、さまざまな気づきが得られる。そのような気づきのなかから生まれる新しい視点が、次世代の CR 修復へと繫がっていくことと思う。それが多くの執筆者によって完成した本書のもう一つの価値であるのかもしれない。
 最後に、最新の知見を含めたタイムリーな内容に書き上げてくださった執筆者、手に取ってくださった読者の皆様に御礼申し上げるとともに、“超” レベルアップした CR 修復によって、一人でも多くの患者が救われることを期待して、序言とさせていただく。

2022年3月
編集委員代表 保坂啓一

CONTENTS

https://www.dental-diamond.co.jp/item/1063

編集委員略歴

保坂啓一(ほさか けいいち)
2003年 東京医科歯科大学歯学部卒業
2005年 米国・ジョージア医科大学 客員研究員
2007年 東京医科歯科大学大学院修了(歯学博士)
2009年 東京医科歯科大学大学院 う蝕制御学分野 助教
2018年 英国・ロンドン大学 客員講師
2021年 徳島大学大学院再生歯科治療学分野 教授
現在に至る
日本保存学会(専門医指導医、理事)、日本接着歯学会(専門医指導医、代議員)、日本歯科審美学会(評議員)、象牙質歯髄治療学会(理事)、日本歯科理工学会、日本歯内療法学会、American Academy of Cosmetic Dentistry

菅原佳広(すがわら よしひろ)
1997年 日本歯科大学新潟歯学部卒業
2001年 日本歯科大学大学院新潟歯学研究科修了
2001年 日本歯科大学新潟歯学部附属病院総合診療科 助手
2003年 日本歯科大学新潟歯学部歯科補綴学第1講座 助手
2004年 日本歯科大学新潟歯学部附属病院総合診療科 講師
2006年 日本歯科大学新潟病院総合診療科 医長
2014年 日本歯科大学新潟病院総合診療科 准教授
2022年 新潟県・月潟歯科クリニック
現在に至る

田代浩史(たしろ ひろふみ)
1999年 東京医科歯科大学歯学部卒業
2003年 東京医科歯科大学大学院修了
     静岡県浜松市にて田代歯科医院開業
2007年 東京医科歯科大学非常勤講師(う蝕制御学)
2013年 DIRECT RESTORATION ACADEMY OF COMPOSITE RESIN 主宰
2020年 東京医科歯科大学 臨床教授(う蝕制御学)
現在に至る