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2018年4月号 「下顎骨内の病変」
小林 恒
Wataru KOBAYASHI
弘前大学大学院医学研究科 歯科口腔外科学講座
〒036-8142 青森県弘前市在府町5番地
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>図1 初診時の部の口腔内写真
図1当科初診時のパノラマX線写真
>図1 初診時の部の口腔内写真
図2当科初診時のデンタルX線写真

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患者: 62歳、男性
主訴: 口唇左側の知覚鈍麻
既往歴: 高血圧症、糖尿病、前立腺肥大
現病歴: 2009年2月ごろより、ld6部歯肉の腫脹を自覚し、下唇左側のしびれが生じたため、同年3月上旬、近医歯科受診となる。ld6急性化膿性根尖性歯周炎の診断のもと、感染根管治療開始となる。下唇の知覚鈍麻は一時的に軽快するも、根管充填後に再度知覚鈍麻が生じた。その後も、下唇の知覚鈍麻が継続していたため、同年4月下旬に当科紹介初診となる。
現症:
全身所見: 体格中等度、栄養状態良好、全身倦怠感なし。
口腔外所見: 下唇左側の知覚鈍麻(+)、頸部リンパ節腫大なし。
口腔内所見: ld5根尖相当頬側歯肉粘膜に腫脹を認めるが、圧痛はなし。腫脹部のld5に打診痛(-)、自発痛(-)。口腔粘膜には発赤は認めず、正常粘膜色を呈している。
血液検査結果: 血小板数11.6×104/μL、可溶性IL-2レセプター 260U/mL (正常) コリンエステラーゼ 369U/L (正常)、CRP < 0.1mg/dL。他に異常値なし。
画像所見:
パノラマX線写真: 特記すべき所見はない(図1)。
デンタルX線写真: ld5は根管充填がなされており、根尖に小さな透過性病変を認める(図2)。
最も疑われる疾患名は?
1.下顎骨骨髄炎
2.下顎骨の嚢胞性疾患
3.下顎骨悪性リンパ腫
4.ld5根尖性歯周炎
ANSWER
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