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2016年8月号 顎下部に腫脹を認める病変
山川延宏 桐田忠昭
Nobuhiro YAMAKAWA Tadaaki KIRITA
奈良県立医科大学 口腔外科学講座
〒634-8522 奈良県橿原市四条町840
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図1 初診時顎下部
図1 初診時顎下部
図2 初診時MRI画像(T2強調像)
図2 初診時MRI画像(T2強調像)

患者: 81歳、女性
主訴: 左側顎下部の腫脹
既往歴: 関節リウマチ、骨粗鬆症、脳梗塞
現病歴: 初診約1ヵ月前より左側顎下部の腫脹を自覚。かかりつけ歯科医院を受診し、左下6の抜歯の必要性を説明され、消炎後の抜歯予定となっていた。初診2週間前に腫脹の増大を認めたため、再度かかりつけ歯科を受診し、当科での精査を勧められ、紹介受診となった。
現症: 体格中等度、栄養状態は良好。37.0℃の発熱を認めた。左側顎下部に圧痛を伴う弾性軟のび漫性腫脹を認めた(図1)。また、左側顔面神経下顎縁枝の麻痺による下唇の運動障害を認めた。口腔内所見として右下6、左下6に3度の動揺を認め、左下6の頬側歯肉の腫脹、発赤および同部の自発痛を認めた。
初診時血液検査: 【末梢血】白血球数50×102/ μL、赤血球数 264×104/μL、ヘモグロビン 9.5g/dL、ヘマトクリット値 28.3%、血小板 9.8×104/ μL
【生化学】CRP 0.5mg/dL、TP 6.3g/dL、Alb 3.3g/dL
【感染症検査】HCV抗体陽性、梅毒TP抗体 陽性、梅毒脂質抗体 陽性
画像所見: パノラマX線写真で、左下6部の歯槽骨は根尖相当部までの骨吸収を認めていた。造影CTにて左側顎下腺から前外側に約40mmの低濃度域を認め、辺縁は不整で造影されていた。隣接する下顎骨の骨吸収は認めなかった。造影MRIにて同様の部位に約46mmのT1強調像で低信号、T2強調像で高信号の病変を認めた(図2)。PET検査にて、左側顎下部の腫瘤にSUVmax15.2の集積を認めた。
最も疑われる疾患名は?
  1.メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
  2.唾液腺がん
  3.顎下部膿瘍
  4.結節性梅毒・ゴム腫
ANSWER
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