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2016年7月号 下唇知覚鈍麻を伴う抜歯後の腫瘍性病変
山城正司
Masashi YAMASHIRO
NTT東日本関東病院 歯科口腔外科
〒141-8625 東京都品川区東五反田5-9-22
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図1 初診時の口腔内所見(←:腫瘤)
図1 初診時の口腔内所見(←:腫瘤)
図2 造影CT画像(←:腫瘤)
図2 造影CT画像(←:腫瘤)
図3 H-E染色(上:中拡大、下:強拡大)
図3 H-E染色(上:中拡大、下:強拡大)

患者: 55歳、女性
主訴: 右下唇のしびれと7抜歯後の腫れ
現病歴: 半年前より右下唇のしびれがあり、ときどき下唇を誤咬していた。2ヵ月前より右下顎臼歯部の違和感が出現したため、歯科受診したところ、右下7の抜歯を行った。抜歯後に同部の腫脹と疼痛が出現して改善しないため、当科を紹介されて受診した。
既往歴: 高血圧症
家族歴: 特記事項なし
現症: 体格中等度。栄養状態は良好で、体重減少なし。発熱なし。触診で、右頸部に複数のやや硬いリンパ節腫大を認める。右下唇に知覚鈍麻あり、右下7抜歯部に18×15mm大の弾性軟で無痛性の腫瘤が認められる。腫瘤表面は、平滑で境界明瞭、歯牙圧痕を伴う(図1)。
血液検査所見: 血清LDH(乳酸脱水素酵素) 271 IU/L、可溶性インターロイキン2(IL2)レセプター 2110 U/mLが高値を示した。CRPは0.3以下で基準値内であった。
画像所見: パノラマX線写真で右下顎臼歯部に骨吸収像を認め、造影CTで右頸部に多発するリンパ節腫大が認められ、一部は内部低吸収像を示した(図2)。
病理組織学的検査所見: 重層扁平上皮に覆われた粘膜で、間質に髄様に増生する腫瘍がある。腫瘍細胞は類円形で大型、N/C比が高い。核も大型で、明瞭な核小体が見られる(図3)。免疫組織化学では、CD20、CD79aが陽性、Bcl-2は弱陽性。CD3、CD30、Cyclin D1、Bcl-6は陰性。Ki-67陽性率は50%以上であった。
最も疑われる疾患名は?
  1.エプーリス
  2.顎骨中心性がん
  3.悪性リンパ腫
  4.骨肉腫
ANSWER
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